ブータン紀行 清水 愛子(3)

 鍵盤ハーモニカと一緒のブータンの旅

いよいよ演奏する機会が

7名は6月28日午後9時過ぎに羽田空港に集結し寄贈する鍵盤ハーモニカ20台を各自のトランクに数個ずつ詰める作業を始めた。その様子を見ていたアメリカ在住の日本の方が「どこに持っていくの?」と尋ねてきた。ロビーで各自が大きなトランクを開いて鍵盤ハーモニカを詰めている風景は異様だったに違いない。私は、今回の寄贈計画を話した。彼は「とてもいいことをしているんだね」がんばってきてね。応援しているよ」と激励してくれた。また、シンガポールに旅行するという親子からも「何かお話を聞いていると、すばらしいボランティア活動だね。身体に気お付けて行ってらっしゃい」と激励してくれた。なんやかんややっているうちに時刻は午前を回り29日になった。出発は29日午前0時20分。わたくしたち7人と鍵盤ハーモニカ20台は機上の人と物になった。

バンコクで乗り継ぎブータンへ出発

ブータンの学校は7月1日から2週間の夏休みに入る。最後の30日にはテストがあり、学校は11時過ぎに終了という慌ただしい日の訪問日。訪問する学校は首都ティンプーにある私立小学校(外国の援助で設立した)ティンプープライマリースクール。4年制から6年制までの児童30名とアメリカ人の女の先生3名とブータン人の男の先生が同席した。私は友人Kさんから頂いた民族衣装のキラを着た。(キラの着用には児童をお迎えの初対面のお母さんからお世話を頂いた。お願いすると笑顔で快諾してくれた。感謝、感謝)いよいよ、演奏会(表現がオーバーな感じもするが)スタート。

ブータンのパロ国際空港到着

はじめに私の日本語の挨拶(一応私が団長ということで)とKさんの通訳で演奏交流会のセレモニーの幕開け。子供達はときには頷きながら聞き入ってくれた。ドッキンドッキン鼓動のの高まり。
次に4由の演奏。曲目は「日の丸の旗」「うみ」「さくらさくら」「ふるさと」。
仲間のNさんの英語での曲紹介とその曲のイメージをかんじてもらうためのA3大の写真の提示。聞き入る子供達の真剣さはエスカレート。4曲の演奏終了後はIさんのお得意のマジックショー。拍手喝采だった。

ピアニカ演奏と日本の説明

お返しとして子供達がブータンの歌を歌ってくれた。大きな口を開けて歌う純真な姿に感動し、自然に涙が溢れてのは私だけではなかった。最後に全員で「ABCの歌(きらきら星)」を鍵盤ハーモニカの演奏に合わせて歌った。その後にHさんが英語で使用方法についての説明をし、ちょっぴりの時間だったが、子供達に鍵盤ハーモニカに触れてもらった。私は、夏休み開けにこどもたちがこの楽器に触れる機会に恵まれることを願った。下校する子供達一人ひとりと「カディンチェ(ありがとう)」といいながら握手した。

ピアニカを体験

その後、先生たちと交流し、教室を見学させて頂いた。ある教室では、今日実施したテストの採点中の先生もいた。その先生とも笑顔で会話できた。拙い演奏だったが、子供達の心に日本(JAPAN)を感じてもらえたと思った。

●2016年7月ブータンの小学校に鍵盤ハーモニカを寄贈するためブータンを訪れた紀行文です。