清水愛子ブータン紀行最終回。ブータン各地を訪問しブータンに魅せられて無事帰国しました。カディンチラ(ありがとう)
4回目の感涙は7月4日
旅の終わりの日。5日間行動を共にし献身的にお世話してくれた2人の方とのお別れの日。前述した通りブータンでは輪廻転生を信じているので「さようなら」とは言わない。
その時、Iさんが「いい歌あるよ。この歌ならぴったりだよ」と教えてくれた歌があった。その歌は♪どこかでまたいつか 会えるさまた会おう また会おう どこかで(ブータンで)♪ みんなで何度も何度も歌ってしっかりと覚た。パロ空港が近づいてきたら、一段と大きな声で歌った。
私はパロでティンプーでそしてプナカで出会った方々とお世話になったアクウさん(ガイド)、ゲンさん(運転手)そしてブータンの人々を思って歌った。涙があふれ声は震えところどころ歌うことができなくなった。「しっかりせい、愛子さん」と自分を叱咤激励しながら最後の力を振り絞って歌った。

最後の最後に「ふるさと」を3番まで歌った。ガイドのアクウさんをそっと横目でみたとき、アクウさんも涙を拭いていた。私は”ありがとう、ありがとうと何篇もこころで唱えた。下車後「ナメサメ カディンチラ(どうもありがとう)」を言ってターミナルに向かった。


●2016年7月ブータンの小学に鍵盤ハーモニカを寄贈するためブータンを訪れた時の紀行文です。清水愛子さんが投稿してくださいました。